ハートネットTVで、安藤桃子さんが「好き」とおっしゃっていた
ニトロちゃんを、子供のお昼寝中に軽〜い気持ちで読んでみまして、ビックリするほどボロボロ泣いてしまいました。
自分自身の子供時代を「頑張ったね」「もう良いんだよ」と言ってもらえた様な不思議な感覚を味わいました。
以下ネタバレ含む
壮絶な体罰を受ける*1ニトロちゃんですが、本人はなんで怒られているのかわからない。
これ、私も部活動をやった中で結構味わった感覚で(殴られたりはあまりなかったけど)
「やる気がない」「ヘラヘラしてる」「真面目にやってない」
などなど、注意が抽象的過ぎてどう直したら良いのかよくわからなかった。
勉強はクラストップだったので「運動をやる気がないやつ」「怠けている」と認定されてしまう。
今思えば、怒られてばっかの運動よりたくさん褒めてもらえる勉強の方が好きになって当たり前ですね。
嫌いだから余計に頑張れなくなって、イヤイヤやってるから「やる気がない」と叱られるTHE・負のループ。
半年に一度遺書を書く、というのも覚えがあります。
中2の時は、何かにつけて「ガリ勉」とからかってくるバカと気分次第で怒鳴る体育教師が心底大嫌いで、そいつらの名前を遺書に書いて死んでやりたいなーとかよく思っていました。
だけどニトロちゃんはちゃんと親に感謝していて、そっちは子を持つ親目線でジーンときてしまった。
ちなみにからかってくるバカはお互い大人になったら普通に喋れる様になってビックリしました。
私が思春期中二病真っ只中だった様に、向こうもまた思春期だもんね、難しいね。
体育教師は次の学校で体罰問題を起こし吊るし上げられたらしくザマーミロであります。
最後の章、中学の卒業式でニトロちゃんは未来の自分に会い、自分の未来には希望もあるんだよーってことを伝えられます。
これも、私もすごく感じたことで。
あんなにも横並びを求められるのって小・中だけなんですよね。
その後進学校→大学(理系学部)→大学院(同)→就職(開発職)と、段階を進む度に私は生きやすくなりました。
持久走はしなくても良いし、ペンを忘れたらコンビニで買えば良い。
モテなかったら理系大学に行けば良いし(異論は認めます)。
だから大丈夫だよー気楽にしなよー、と、幼い私に言ってあげたいです。
一方で、これは「運良く」途中で脱落しなかったから言えることで。
あの時ほんとうに思い詰めて命を絶ってしまったり、絶対にしないとは言い切れない。
思春期なんて何やらかすかわかったものじゃないんだし。
これから私は保護者側になる訳で、どうやって子供に寄り添っていけば良いのか、我が子に乗り切れるのか、不安ばかりで苦しく思ったりもしました。
とにかく、予期せずにいろいろな感情を素手で鷲掴みされた気持ちになって、嗚咽が出るほど泣いてしまって自分でビックリ。
読み返すのは精神が安定している時に限ろうと思いました。
沖田さんのコミックエッセイはやらかし日記シリーズも好きで、そちらはかーなーり破天荒だけどもっとライトで、むっちゃ面白いです。
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ふー。余りにも衝撃を受けたので書き散らかしてしまった。
しかし、良い出会いでした。